【新唐人２０１５年１２月２９日ニュース】
中国製の自動車部品が世界中で大量に出回っていますが、偽造部品が多く、身の安全にも危険をもたらしています。
中国浙江（せっこう）省にある温州（おんしゅう）市は世界の自動車部品の生産地の中心ですが、偽造部品も多く生産されています。
ヒルさんは自動車の偽造部品を検査する会社を経営しています。この工場では、自動車のカムチェーンテンショナーを生産していますが、それは偽造部品でした。彼は「これらの部品は高価だが、とても重要で、破損されると、エンジンが発熱し、火がつく恐れがある」と話しています。
偽造品の盛行で、西側諸国の会社は中国で偽造品の調査を行っていますが、お金と時間を無駄にしただけで、いい結果はあまり出していません。それを目にしたヒルさんは、それらの会社を手伝う偽造品の調査会社を設立したそうです。
ヒルさん
「彼らが偽造するブランドは様々です。流通が大きいほど偽造品の数も大きいです。自動車の偽造部品の種類はロールスロイスも超えます」
AP通信社の調査によると、中国で偽造品を取り締まる調査員も偽造品の生産に関わったり、偽造品生産業者から賄賂を受け取り、その業者の味方になったりするケースが多いことがわかりました。
粗悪な偽造品は、自動車部品から医薬品、保健品、電化製品まで種類が幅広くあります。
数字の統計によると、アメリカはこの「偽造品との戦い」で敗れつつあり、粗悪な偽造品が身の安全を脅かす恐れもあります。
去年、アメリカ当局が没収した５８万点の自動車偽造部品の中で、偽造のエアバッグは事故に遭っても開かず、開いた場合、火がつき、破片を噴出する恐れもあります。
米国知的財産コーディネーション・センターの ブルース主任
「私たちは偽造のタイヤやオイルストレーナ、フロントガラスなど様々な偽造部品を見てきました。その中で偽造のエアバッグ、ブレーキパーツ、ブレーキパッドなどがもたらす危険性は極めて高いです」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/12/27/a1243774.html（中国語）
（翻訳/吉田 ナレーター/藤坂 映像編集/李）
